2009年09月10日掲載 【昆虫を扱う職業: 地方農試からの手紙】

ミカン園での天敵調査

前略

昆虫学を専攻している学生諸君の中には、専門性を生かせる就職先の選択肢の一つとして地方農試(都道府県立の農業関係の試験研究機関)を考えている人も多いことでしょう。私は20年以上地方農試で害虫の研究に従事し、現在は研究を総括する立場です。地方農試における昆虫関係の仕事の現状について私の経験を交えて書いています。この手紙が昆虫の研究を志す諸君が就職先を選択する際に参考になれば幸いです。

草々

著者: 堤 隆文 (福岡県農業総合試験場)

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2008年11月21日掲載 【昆虫を扱う職業: ズバリ的中!? 病害虫が発生する時期や量を予測します】

捕虫網を使ってカメムシ類のすくい取り調査をしている筆者

農作物には、いろいろな種類の病気や害虫が発生します。これらの病害虫が、いつごろどの程度発生するのか事前に予測することを病害虫の「発生予察」と言います。国と都道府県は、植物防疫法という法律で、「発生予察事業」を行うように定められています。発生予察事業は、ウンカ類の大発生をきっかけに、1941年に水稲を対象としてスタートしました。その後、麦、大豆、果樹、野菜、花き等が対象作物に加わり、この事業は、定められた基準・方法に従って全国で実施されています。

著者: 菖蒲信一郎 (佐賀県農業技術防除センター)

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2008年09月09日掲載 【昆虫を扱う職業: 思わぬ知識が役に立つ!? 現場密着型の農業改良普及員】

ほうれんそうのハウスをみんなで見学

「農業改良普及員」という職種をご存じでしょうか。地域の農業が抱える課題を解決し、より良い方向に誘導するべく、農業に関する技術や情報、各種制度や法律をもって現場に出向く技術者です。農業者の相談窓口であり、現場に密着しつつ、都道府県や市町村、農協等の各種団体とも関わりのあるこの業界。もしここに、多少なりとも「虫」との付き合いのある人材が入ったら...?

今回は筆者の体験をもとに、農業改良普及員の業務について紹介します。

著者: 後藤純子 (二戸農業改良普及センター)

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2007年11月01日掲載 【昆虫を扱う職業: ある昆虫担当学芸員の話】

リニューアルされた昆虫の展示室

博物館などで研究や展示などの専門的な仕事をする人がいます。主に学芸員と呼ばれている職種の人たちで、昆虫を扱っている博物館には昆虫担当の学芸員がいます。私がこの職業を知ったのは高校2年生の時のことです。隣町にある倉敷市立自然史博物館を訪れて、たくさんの昆虫標本の展示を見たり、昆虫担当の先生のお話を聞いたりしているうちに、昆虫が好きだった私は、「昆虫に囲まれて仕事ができるなんて素敵な職業だなあ」とあこがれのようなものを感じていました。そして、6年後、奇遇にも私はその倉敷市立自然史博物館で昆虫担当の学芸員として働くことになったのです。それまでのいきさつと博物館での仕事の概要をご紹介させていただきます。

(2010年2月3日 一部改訂)

著者: 奥島雄一 (倉敷市立自然史博物館)
URI: http://www2.city.kurashiki.okayama.jp/musnat/

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2007年03月27日掲載 【昆虫を扱う職業】

昆虫が大好きなのですが、どういう職業につけば昆虫とつきあっていられますか?
日本応用動物昆虫学会って、どんな人が入っているんでしょう?

著者: 榊原充隆 (東北農研)

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特集「昆虫を扱う職業」

大学や研究機関、博物館など、様々な「昆虫を扱う」分野の職業について、実際の業務内容を交えて紹介します。

日本応用動物昆虫学会(応動昆)

「むしむしコラム・おーどーこん」は、日本応用動物昆虫学会電子広報委員会が管理・運営しています。