2015年09月04日掲載 【脳の中の体内時計 ~キイロショウジョウバエの研究より~】

キイロショウジョウバエの雌雄

多くの生物は約24時間を測る体内時計(概日時計)をもっています。概日時計は一日の周期で変化する地球環境に適応するために、生物が進化の過程で獲得した生物時計です。例えば睡眠覚醒などの行動リズムは概日時計でコントロールされています。では、概日時計は体の中のどこにあるのでしょうか? このコラムでは最も研究が進んでいるキイロショウジョウバエの概日時計について紹介していきます。

著者: 吉井大志 (岡山大学・大学院自然科学研究科)

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2015年04月10日掲載 【研究室紹介: 宇都宮大学大学院農学研究科・応用昆虫学研究室】

マメアブラムシ

私たちの研究室は主にアブラムシやアザミウマ、コナジラミなどの微小害虫やアブラムシに寄生する寄生蜂の生態学的形質を調査しています。また、最近では東アジアで初めて発見されたアブラムシ内部寄生性のタマバエやセイヨウミツバチなども研究テーマとして加わりました。

著者: 稲川光一 (宇都宮大学大学院農学研究科)
URI: http://shigen.mine.utsunomiya-u.ac.jp/oukon/

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2015年04月10日掲載 【戦うオスと求愛するオス、選ぶメス】

オオツノコクヌストモドキ

クワガタやカブトムシのオスが持つ大顎や角は、なわばりやメスをめぐるオス同士のケンカに用いられています。私たちが今回紹介するオオツノコクヌストモドキという4mm程度の小さな甲虫もまた配偶者を獲得するために、オス同士が大顎で戦います。ケンカに強いオスがメスにも好まれるとこれまで考えられてきましたが、実際はそう単純ではなく、メスとオスとの様々な駆け引きが行われていることが私たちの研究から明らかになってきました。

著者: 香月雅子 (筑波大・生命環境)・岡田賢祐 (岡山大院・環境生命)

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2015年04月09日掲載 【研究室紹介: 東北大学農学研究科・生物制御機能学研究室】

タバコシバンムシ

東北大学農学研究科生物制御機能学研究室では様々な害虫を対象とし、その行動に関与する化学物質について日々研究しています。害虫の摂食や産卵を促進、あるいは阻害する物質を明らかにすることで、殺虫剤を使わない、環境に優しい害虫防除技術を開発することを目的としています。研究テーマの中から、今回はタバコシバンムシと斑点米カメムシに関する研究を中心にご紹介いたします。

著者: 渋谷和樹 (東北大学大学院農学研究科)
URI: http://www.agri.tohoku.ac.jp/insect/index-j.html

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2015年04月09日掲載 【リュウキュウクロコガネのフェロモンと「怠けメス」】

フェロモンを放出するリュウキュウクロコガネのメス

メスフェロモンに誘引されて勢いよく飛んできたリュウキュウクロコガネのオスは、メスの背にダイレクトに着地し、交尾します。一方、集合してオスを待つメスの中には、全くフェロモンを出さない「怠けメス」も混じっています。なぜなのでしょうか。フェロモンを塗布したダミー(綿球)をこのコガネムシ発生地にセットすると、メスと同じようにオスを引き寄せ着地させることができます。この実験の結果から、オスがなぜメスに着地できるのか、そして集合に怠けメスが混じっている理由、メスが集合する性質が進化した理由を考えます。

著者: 深谷 緑 (東京大学大学院農学生命科学研究科/日本大学生物資源科学部)

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応用動物学/応用昆虫学コラム

応用動物学/応用昆虫学の分野でいま注目されている研究成果を、第一線で活躍している研究者が解説します。

日本応用動物昆虫学会(応動昆)

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