2007年11月01日掲載 【昆虫を扱う職業: ある昆虫担当学芸員の話】

リニューアルされた昆虫の展示室

博物館などで研究や展示などの専門的な仕事をする人がいます。主に学芸員と呼ばれている職種の人たちで、昆虫を扱っている博物館には昆虫担当の学芸員がいます。私がこの職業を知ったのは高校2年生の時のことです。隣町にある倉敷市立自然史博物館を訪れて、たくさんの昆虫標本の展示を見たり、昆虫担当の先生のお話を聞いたりしているうちに、昆虫が好きだった私は、「昆虫に囲まれて仕事ができるなんて素敵な職業だなあ」とあこがれのようなものを感じていました。そして、6年後、奇遇にも私はその倉敷市立自然史博物館で昆虫担当の学芸員として働くことになったのです。それまでのいきさつと博物館での仕事の概要をご紹介させていただきます。

(2010年2月3日 一部改訂)

著者: 奥島雄一 (倉敷市立自然史博物館)
URI: http://www2.city.kurashiki.okayama.jp/musnat/

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2007年08月02日掲載 【マルカメムシの共生細菌カプセル】

カプセルを吸うマルカメムシの孵化幼虫

マルカメムシは空き地などにはえているクズの茎にものすごい数でついている虫です。洗濯物にもよくついている虫です。また、手ではたくとすごく臭い匂いを出す虫です。マルカメムシという名を聞いたことがない読者の方でもここまで読んで、あれのことか、と思われたのではないでしょうか。極めて普通種で身近な虫なのですが、実は多くの読者の方がまだ聞いたことがないであろう非常におもしろい現象が見られます。

著者: 細川貴弘・深津武馬 (産業総合研究所・生物機能工学)

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2007年05月10日掲載 【ダンゴムシはジグザグが好き!】

オカダンゴムシ

軒下に置いてある植木鉢を持ち上げると、鉢の下からころころと転がりでるダンゴムシを見かけることがあります。正式にはオカダンゴムシという生き物です。足の数や胸と腹の区別がないことからもわかるように、昆虫ではなく、エビやカニなどとともに節足動物門甲殻綱に分類されています。

この生き物がたいへん面白い行動をすることが知られています。どなたでも観察できるちょっと不思議な楽しい行動をご紹介しましょう。

著者: 小野知洋 (金城学院大学)

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2007年03月27日掲載 【ダニを巣に運ぶアトボシキタドロバチ】

アトボシキタドロバチ

アトボシキタドロバチは東~北日本に分布する小型のドロバチです。このハチの約9割は、卵の時からずっと『アトボシキタドロバチヤドリコナダニ』と暮らしています。成虫になったハチの体には、図に緑の円で示た場所(両翅のつけ根の後方や一番目の腹節の下)などに窪み(ダニポケット=アカリナリウム)があります。ハチが成虫になる(羽化する)時に、ダニはこのアカリナリウムに殺到し、合計100頭を超えるダニがこの中に入します。そしてメスバチが新しい巣を作る時、アカリナリウムから出て巣に入ってゆくのです。

著者: 岡部貴美子・牧野俊一 (森林総研)

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2007年03月27日掲載 【チョウの訪花学習性】

花を訪れるモンシロチョウ

「チョウ」というと、ヒラヒラ花から花へ、天真爛漫、何も考えず気ままに飛んでいるというイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。実は違います。彼女らは大変(それなりに?)頭がいいのです。今回はそんな彼女らの訪花学習性について、最近の研究を紹介しようと思います。

著者: 香取郁夫・山木貴史 (近畿大学農学部)・奥山清市・坂本 昇 (伊丹市昆虫館)

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応用動物学/応用昆虫学コラム

応用動物学/応用昆虫学の分野でいま注目されている研究成果を、第一線で活躍している研究者が解説します。

日本応用動物昆虫学会(応動昆)

「むしむしコラム・おーどーこん」は、日本応用動物昆虫学会電子広報委員会が管理・運営しています。